社内備品とうなぎパイ

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野村のこと

野村という名字の人からにじみ出るあの野村感は何なんだろうって思ってる。野村と出会うたび野村と話すたび野村を見かけるたびいつも思ってる。野村は100%野村で野村でしかないという感じがある。佐々木は佐々木でなくてもいいし、山田も山田でなくていいという場合がままあるのに、野村だけは、野村に関してだけはもう野村でしかない。野々村は野々村でなくてもいい。でも野村は野村でないとダメ。
周りを見回してみてください、あなたの近くの野村も野村感すごくないですか? いや絶対すごいと思う。反語を使うほどに強調したい野村が持つ野村の力、こう思ってるの絶対私だけじゃないはずなんですよ。野村という名字にはそれくらいの力がある。
ここまでくると野村という名字を名乗らなければならない野村たちがかわいそうとすら思えてきた。だってこんな強大な力を持つ野村という名字を背負って生きなければならないなんて辛すぎませんか? 野村という名字を冠した途端野村に飲みこまれてそれ以降野村でしかなくなるんですよ野村たちは。私の頭の中で業が深いという言葉が浮かんでは消えている。
野村って打ちすぎて野村がゲシュタルト崩壊してくるかと思ったけどそうでもない。野村という文字の力強さはゲシュタルト崩壊をも凌駕する。いずれ日本経済が野村に占領されるのではないかという不安すら覚える。野村ホールディングスが大きいのはひとえにその名前のおかげですよきっと。


まあ私の周りに野村という名字の人は2人しかいないんですけどね。

チーズを使った料理をもれなくレンジで大爆発させるアビリティを持つ私である

食堂でAランチを食べている私に同僚が「ああやっぱりそうだよね、岩さんは今日絶対A選ぶと思ったわ」と声をかけてきてああそうだ私はこの同僚に心を読まれているのだと唐突に思い出した。同僚は私が選ぶ定食をひそかに観察していてある程度の傾向をつかんでいるらしく、その的中率はほぼ100%と言っても過言ではない。私がメニューを選ぶ前に私が選ぶであろうメニューを指摘してくるレベルにまで達している。ランチ占いとかやったらいいんじゃないだろうか。私しか当たらないし私しか利用しないし、ていうか私もそこまで利用しないと思うけど、「今日のカレーはタイカレーだよ」って言われたりとかしたらなんかタイカレーの列に並ぶ気がする。だって私はタイカレーが好きだから。

とにかく今日、そんな同僚と昼ご飯を食堂で食べていた昼下がりのことである。「やっぱ女の子ってのはァ〜、かわいさときれいさとが同時に成立してる子が俺的には好きだよねェ〜」という声が聞こえてきた。なぜかそこだけめちゃくちゃ明確に聞き取れた。Aランチのメインはチキンチーズカツで、それを私は夢中でまりまり食ってたわけだけど、そこだけはっきりくっきり聞こえたので、思わず箸を止めてしまった。
声はすぐ隣から聞こえてきた。私の隣に座る男が「やっぱ女の子ってのはァ〜、かわいさときれいさとが同時に成立してる子が俺的には好きだよねェ〜」と言ったのだ。何がやっぱなんだ。その50Aの歌詞みたいな文章はなんだ。誰に語りかけてるんだ。と思ったら、隣の男は向かいの女に話しかけているようだった。辛うじて電波さんではなさそうでよかったけれど、男の向かいに座るかわいさもきれいさも成立していない出っ歯の女はこの男の「やっぱ女の子ってのはァ〜、かわいさときれいさとが同時に成立してる子が俺的には好きだよねェ〜」という発言をどうとらえているのだろう。
男の方も確認しよ〜、と思ってちらっと見たら全然かっこよくない普通のおっさんでちびるかと思ったけど私は大人だからすんでのところで止め、落ち着いてみそ汁を飲みながら静かに隣の男女の会話に耳を傾けましょうね…と思ったんだけど、なんかそのあと全然聞こえなくなったので食べることに集中することにした。チキンチーズカツはうまい。

2015年最後の最後でショックだった出来事

妹のTwitterをフォローしているのですが、ある日こんなつぶやきが流れてきて驚愕しました。

妹が自身の嫌いなものを羅列しているんですが
あれ、よく見ると…

ナチュラルに入り込む「姉」の文字

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妹よ、あなたは私が4歳の時に生まれました
生まれたばかりのあなたと病院で初めて会った日のことを今も覚えています
私は小さなころからビビりでしたがあなたは天真爛漫で破天荒だったので思い切った行動が多く
「お姉ちゃんの方は普通だけどこの子はきっと将来すごいことをする人間になるぞ」と
親戚の大人がやいのやいの言っていましたね


妹よ、あなたが小学校に上がった時に私は小学校4年生だったわけですが
休み時間に何回か私の教室までやってきてなぜか私の同級生の持ち物をめちゃくちゃにして帰っていきましたね
あなたが飯田くんの鍵盤ハーモニカを勝手に吹き散らかしたせいで私は飯田くんから嫌悪の目で見られるようになりました
あの日のこと、覚えていますか…?


妹よ、小学生のころ私があなたをこき使って漫画を買いに行かせたときに
あなたがエスカレーターでこけて足を捻挫したことがありますが
あなたはあの時のことを根に持って今でも死ぬほど責めてきますね
でも私も怒り狂ったあなたに腕の骨を折られそうになったことがあります
私は責めたりしませんが、てこの原理を利用して腕の骨を折られそうになったことがあります
なつかしいですね


妹よ、あなたが大学生になってバイトや部活に明け暮れ始めた時にちょうど私は社会人1年目とかその辺で
私が家族の中で一番帰るのが早かったので夕飯を作るのは大抵私だったわけですが
あなたは私が作った料理を平らげた後に文句を言ったりするので私は2回ほど本気で泣きました
あの時のあなたのうざそうな顔を忘れることはありません
私が夕飯係だったあの頃のことがなぜか今あなたの中ではなかったことになっていて
あなたの中で私は料理しない女みたいな感じになっていますが
人並みに料理はできますし、何ならあなたも恩恵を受けているはずなので
思い出してくれるとお姉ちゃんはうれしいです


あと人が買ってきたお菓子を勝手に食べるのはやめた方がいいと思います

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別に私は嫌いじゃないんだけどなんとなく童貞と並んでるのは複雑な気持ちになる

メイプル超合金のカズレーザーに憧れている

「私が今いる世界は偽物で、今食べているご飯も私がご飯だと思い込んでいるだけで実はただの砂で、私が話しかけているつもりのお母さんは実はその辺に植わっている樹で、家にいるつもりだけど実はそこには何もなく、世界には私一人しかいなくて、私は脳に異常をきたしていてすべて幻を見ているだけなんじゃないか」


と、小学生から中学生の9年間くらいに渡って思っていて、その事実が悲しすぎてたまに泣いたりしてたんですけど、高校生になってからは別に今が面白ければ幻でもなんでもどうでもよくね? というネガティブなんだかポジティブなんだかよくわからない心境になり、大人になった今は「すべて幻であれ」と思っています。


あと、最近知ったことなんですけど、上記挙げた「実は世界は幻である説」、統合失調症の人が陥る妄想によく似ているらしいので、大人になっても引きずってる感じじゃなくてよかったなって、そう思います。


現場からは以上です。

なんて贅沢なんだと思うわマジで

人は忘れる生き物だから、特に嫌な思い出は忘れるようにできているから、だから過去はいつだって輝いて見えるの、と言う人に会った。だから別に過去が素晴らしかったわけではないの、誰だっていつだって素晴らしいの、とその人は続けた。
私はそれを嘘ではないと思ったし、何ならその通りだと感銘を受けた。私は当時高校生で、自分が不幸のど真ん中にいると思っていて、そうとしか思えない自分に辟易している時期だった。これからはそういう風に思って生きようと決めた。

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それからの毎日は楽しかった。楽しすぎて怖くなるくらいだった。もうすでに輝いている現在、もっと日が経って今が過去になったとき、その輝きで私の眼は潰れてしまうんじゃないか。そう思えるくらいに、あの頃の私の毎日は輝いていた。怖いものなんて何もなかった。未来のことを考えるとき以外、怖いと思う瞬間なんてなかった。

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放課後の教室、遠くから運動部の掛け声が聞こえて、カーテンはふわふわと揺れていて、私は椅子に座ってまどろんで、ああ今私は青春の真っただ中にいるのだとなんとなく思った。この瞬間を輝かしいと懐かしむときがきっと来るのだろう。そう思うと少し泣けてきて、あくびをしたふりをして、どうしたのと聞いてきたクラスメイトに、少し眠くて、なんていう言い訳をした。

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私が一番美しい時に、それ以上醜くなる前に殺してくれる存在を、昔のライトノベルに出てきた死神みたいな存在を本気で望んでいた。死なないうちはまだ大丈夫、今が一番輝いているときではない、そうやって安心できる確かな約束が欲しかった。過去にも今にも未来にも失望したくなかったし後悔したくなかった。保証と希望と自信が足りない、心身の安寧が足りない、この幸せがずっと続くという事実と確証が欲しい、そのためなら死んでもいい。

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幸せであることが苦しいという思い出はずっと消えることがない。嫌な思い出ではないから、忘れることがずっとできない。過去はいつだって輝いて見えるの、誰だっていつだって素晴らしいから、過去も今も未来も全部素晴らしいの。なのになんで私は苦しいのだろう。今この瞬間を輝かしいと思う未来は来るんだろうか。私はずっともう何もかもわからないままなんだよ。

最初は大きめのダニかノミだと思った

転職して早1か月、環境には慣れたが仕事には慣れず、というか人見知りが激しすぎて人とまともな会話をすることができない。
人見知りには2種類あると思う。一つは慣れていない人とは話せない人見知り、もう一つは慣れていない人に必要以上に話しかけてしまう人見知り。今回の転職において、私の人見知りは完全に後者、距離感がわからず必要以上に話しかけてしまううざいランキング第1位の人見知り。私もっとしゃべらない人間。醸し出す雰囲気だけで語る人間。表情も変えないので前職では動物と呼ばれていた。今日は機嫌がよさそうだね、みたいな感じで上司に話しかけられていた姿はまさに爬虫類館のイグアナ。

そんな私が今はテンパりながら人と会話する日々を送っている。自分で自分の目がロンパっているのがわかるくらい焦りながら生きているのでおそらくこのままゆっくりと死んでいく。もう何か喋ってないと落ち着かない。「そんなの家庭内暴力の連鎖と一緒ですよ!」といった記憶だけ鮮明に残っている。そんなの、が何を指すのかはさっぱり思い出せない。こうやって日々刹那的に思いついた言葉を声に出してアウトプットするだけのまるで機械人形のような人材に成り果てている毎日、私は非常にストレスフルですが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

ストレスフルとか言ってるけど楽しいは楽しい。やりたいこと出来てるし、チームの人たちは皆いい人たちだし、いろいろ問題点はあるけどそんなのどこの会社でも何かしら問題点があるのは一緒だし、全然いい。いいんだけど、何というか心というよりは体の方がストレスを感じているらしくて、入社10日目あたりから腹部に謎の腫れ物ができてしまった。最初は虫刺されかな、と思ってムヒ塗ってたんだけど全くもって効き目がなく、うつ伏せになると圧迫されて最高に痛くなるというどう考えても痛みを伴う本物の腫瘍・オブ・ザ・腫瘍の様相を呈するようになり、自分自身のストレス耐性のなさを先々週末に嘆いた。

無脊椎動物並みに環境変化に弱い生き物だということが四半世紀とちょっと生きてきた今確実になったところで、とはいえ今の環境に順応する他生きる術はなく、私は腫瘍にオロナインを塗りながら毎日眠りにつくほかできることはない。今回の件で、オロナインからシナモンの匂いがすることに初めて気づいた。せめてこうやっていろいろなことに気づきながらゆっくりと死ぬ。