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星野源とaikoと人生

最近、風呂場から星野源の「恋」が聞こえてくる。今絶賛ドラマ放映中の「逃げるは恥だが役に立つ」のエンディングテーマである。なぜ風呂場から歌声が聞こえてくるのか、お前の家の風呂場には志半ばで命を落とした星野源の追っかけの霊でもいるのか、そう思われる方もいるだろうが安心してほしい。決して心霊現象などではなく、同居人が風呂場で歌を歌っているだけだ。

 

なぜ星野源の歌を風呂場で歌っているのか、私は知らない。ただ、ちょっと前に「息を吐きながら歌うと、星野源のような歌い方になるという噂をネットで見た」と言っていたので、恐らくそれの検証をしているのだと思う。検証はいいのだけれど、如何せん同居人の声は星野源のそれとは程遠いため、息を吐きながら歌っても似ることはない。リビングで聞いていると過呼吸の人が無理やり歌を歌っているように聞こえることもままあり、徹底的に星野源ではない。正直なところ、たまにうるさいとも思っている。しかし、自分の中に星野源を見出そうとしている人を私の一存で止めることはできないとも思う。飽きるまでやらせてみよう、気が済めばそのうちやらなくなるだろう…という気持ちで今はブレス多めで過呼吸スレスレの歌声を聞いている。

 

同居人の歌声を止められないのにはもう一つ理由があり、私も風呂場で大声でaikoを歌っているからである。恐らく同居人もまた私と同じような気持ちを抱いているに違いない。星野源に対するaiko。よく考えると凄まじいものがある。向こうはもしかすると「あてつけか?」と思っているかもしれない。そうやってみんな周りに迷惑をかけながら生きているのだ、生まれた瞬間から、人は誰かに助けられて、自分を誰かを助けながら成長していくようにできているのだから…。