やめる桐島とかわいい神木
「桐島、部活やめるってよ」を観た。
共学高校が舞台でありながら青春映画ではなく、ただただ残酷な映画だな、と思った。
スクールカーストの理不尽さを忠実に描いた作品という人もいるけれど、少し違うように思う。
確かに格差はあれど、桐島という「ヒエラルキーの頂点」を失くしてしまった時点で彼らのカーストは崩壊しているから。
何が残酷だったかって宏樹視点で見る桐島喪失後の世界。
「結局できるやつは何でもできるし、できないやつは何にもできないってだけだろ」という自分が何もできていない。
桐島の親友という自分を失くし、野球部キャプテンに期待される自分を失くし、彼女に振り回されながらも好きではなく、
帰宅部の友人たちとも分かり合えず、そして最後に映画部前田から衝撃的な一言。
泣きながら桐島に連絡を取ろうとするラストはとても悲しかった。
かつて高校生であった人ならみんな共感できる映画なんじゃないか。
多分共感できる場所がそれぞれ違うと思うけど。
「桐島、部活やめるってよ」で描かれていた通り、高校ってすごく小さな社会で、
それ故に残酷な場所なんだけれど、そこで心揺さぶられていた出来事はすごく些細なことで、
そしてそんな些細なことで泣いたり悩んだり喜んだりできていたあの毎日はやっぱりきれいだった。
当時そうは思っていなくても。
まあいろいろぐちゃぐちゃ言ったんだけど結局神木隆之介がかわいすぎたよね。
かわいい神木隆之介
映画撮影する神木隆之介
弟にしたい神木隆之介
こんなかわいい子がクラスで虐げられるわけないだろ!!
リアリティがないよ!!