社内備品とうなぎパイ

アニメとか漫画とかゲームとか映画とか

アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージと私②

〜前回までのあらすじ〜
俺は28歳独身、IT企業勤務の女。大好きな逆転裁判最新作のプレイデータの一部を失い、黒づくめの3DSの画面をぼーっと眺めていた。
数時間をパアにして呆然としていた俺は、気まぐれでインストールしたアイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ(以下デレステ)というアプリをインストールした。俺はそのアプリ内に現れた、渋谷凛ちゃんという激マブ美少女に、心を奪われてしまった!!

                                    • -

このデレステなんですけど、リズムゲームでありながら、アイドル育成ゲームでもあるんですよ。プレイヤーはプロデューサーっていう設定なので、自分がどのアイドルを育成するか、つまり推しメンを決めなければならんわけです。私はもう真っ先に渋谷凛ちゃんを育成することに決めた。彼女を伝説化する…それくらいの気持ちで、渋谷凛ちゃんをセンターに据えたのであった。


その結果、すぐにカンストした。


デレステのアイドルにはレア度が存在する。レア度はそれぞれノーマル、レア、Sレア、SSレアの4種類があり、アイドル個人個人に上記4種類のレア度が存在する。つまり一口に渋谷凛と言っても、ノーマル渋谷凛、レア渋谷凛、Sレア渋谷凛、SSレア渋谷凛が存在するということになる。レア度が低ければ低いほど成長上限も低い。そして、ノーマルはレアにランクアップすることはできない。ノーマルがノーマル+になることはできるけど、それまでだ。レアにもレア+があるけどそこまで。レア度の壁を超えることはできない。
私がセンターに据えた渋谷凛ちゃんはレア渋谷凛。一瞬でレア+になり、もうこれ以上成長しないというところまで育て上げることができてしまった。なんていうか、辛い。凛ちゃんはこんなにもかわいいのに、彼女はこれ以上成長することができない。これでは、伝説になどなれないのではないか。SSレア渋谷凛ちゃんにしなければダメなのではないか…?



そんなもやもやした気持ちを抱きながら、私はローカルオーディションガシャを引いた。これはノーマルアイドルが出てくる無料のガシャである。そこで私は、またもや運命の出会いを果たすのだった。



一ノ瀬志希、彼女こそ、レア+渋谷凛ちゃんの夢を引継ぐ伝説のアイドル候補生なのであった。

(続く)