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社内備品とうなぎパイ

アニメとか漫画とかゲームとか映画とか

「逃げましょう。徹夜してはだめ。」「なぜ?僕はもう十分逃げた。ようやく守らなければならないものができたんだ。納期だ」

本日昼休み、まだ見ぬ上司の子どもの名前を考えては、皆でひとつひとつ案を出していくことに夢中になった。


「夏生まれだから、『ひまわり』とかどうですか」
「それじゃクレヨンしんちゃんだよ」
「何か入れたい漢字とかないんですか」
「『優』って字は入れたいんだよねえ」
「じゃあ『優ちゃん』で」
「苗字が一文字だから一文字の名前はちょっとカッコ付かなくない?」
森泉に謝ってください」
「あと武豊にも謝ってください」
「花の名前とか入れたいなあ。女の子だし」
「じゃあ『ゆりか』ってどうです? ゆ、に『優』の字あてるの」
「あ! それいいかもしれない!」
「そんな雰囲気だけで決めていいんですか? 将来『わたしはなんでゆりかって名前なの?』って聞かれた時に、いい感じの名前だったからだよ、って説明することになりますよ」
「大丈夫だよ。『ゆりか、って名前は、わかった! とかひらめいた! っていう意味の古代ギリシャ語のユリイカから来ているんだよ』って説明すれば」
「適当だな」
「じゃあゆりかは保留で…なんかグローバルな名前もいいな」
「マーガレットとか」
「ペネロペとか」
「メアリージュンとか。予定日6月だし」
「もっと普通のやつにして…」
「アンナとか?」
「そうそうそういうやつ」
「ハンナとか」
「だいぶドイツだね」
ジョージ。譲司と書いてジョージ」
「完全に男だね」


何も考えていなさそうな発言が私の発言です。


今年は社員の子どもが3人生まれる。去年は4人だった。めでたさもここまで来るとカンスト状態でもうめでたいのが普通みたいになっており、、私は妊婦が食べ過ぎてはいけない食材をリストでなんとなく覚えた。


私が今日疲れて会社のトイレで眠りこけている間にも、世の中は動いている。もう1ヶ月とちょっとで上司の子どもが生まれるわけなんだから、時間の流れというのはわからないものだ。私が入社した当時、今の上司は同僚で、中途入社の4歳年上で、飲み会のコールマスターで、自分は酒を一切飲まずに人に飲ませるのが大得意だった。私とは家が近かったのでよく会社の悪口を言いながら一緒に帰ったりしていた。人間どうなるかわからないもんだと思う。


明日どうなっているかわからないようなこの世界で、いろいろ考えるのはあまり意味のないことのように思う。今まさに上司が産休入るから鬼のごとき忙しさで他部署のわけわからん要求とかに常時キレそうなんだけど、まあ考えすぎてもしょうがないし、私このまま死んでいくのかな…的な漠然とした不安に苛まれるのも、まあ意味のないことだよな、と最近は思う。


今日上司のエコー写真を見て、そんなことをずっと考えていた。