社内備品とうなぎパイ

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問診票と不可能

私がどれだけ健康診断を恐れているか、きっと周りの人たちは知らないのだろう。いよいよ明日に迫ってしまった。思えば7月某日、総務の方がススッと私の背後に回り込み、「健康診断の問診票と尿検査キットです」と大きめのファイルを私に渡してきたときからもう健康診断という恐怖から逃げることは不可能だったのだと思う。


ああ、明日は健康診断のせいで大変な一日になるだろうな…と思いながら仕事をしていたら、知らない電話番号から着信があった。石橋を叩いた後渡らずに家に帰るくらい慎重な性格なので、知らない電話番号には出ないようにしているのですが、一抹の不安が頭をよぎり、今回に限って珍しく折り返しの電話をした。一抹の不安の内容ですか? 今日この日、この時間、あと固定電話からの着信っていうのがなんか引っかかってですね…



案の定、病院から電話だった。健康診断一日間違えてた。今日だった。










私がどれだけ健康診断を恐れているか、きっと周りの人たちは知らないのだろう。無意識のうちに検査をさぼるという荒業…検査日をなるべく遠ざけよう遠ざけようとする私の気持ちが深層心理に働きかけ、記憶を改ざんしてしまったに違いない。そうに違いない。

「すみません、日程ずらしていただくことって可能ですか…? 1週間後とか…」と受話器の向こうの看護師さんに相談したところ、恐るべき調整力を発揮し明日の予約を再度取り付けてくださった。速いし早い。
かくして私の健康診断は私が思い込んでいた日程通り明日となったのであった。
やはり健康診断からは逃げられなかった。