社内備品とうなぎパイ

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後悔とけんかをやめて

先日会社の先輩の結婚式があって、二次会もあって、そのあと酔っぱらった人たち何人かでラーメンを食べたりして、学生みたいだなとなんとなく思った。


結婚式に参加するたび、ああ私には本当に無縁の行事だなと思う。結婚式は究極の幸せ行事ですが、幸せな行事は頑張って幸せをつかみ取った人しかできない。父がいて母がいて子どもがいて、そして結婚するということはとびきり困難なことなのではないか。そう考えると、やっぱり私はだいぶ前からその幸せ選手権みたいなものから脱落しているようだ。


この間、会社の別の先輩が離婚したらしい。男の先輩で、小学校に上がってない娘が二人いたんだけれど、親権は元奥さんの方にあるので娘とはもう今までのような親子の付き合いはできない。その先輩は先日の結婚式で、厳密に言えば二次会で、母から子へのメッセージみたいなところで後悔の気持ちが抑えきれなくなったのか、大号泣していた。その先輩もまた、脱落している者の一人だと思った。


普段生きているときにはそんなこと一切考えないのだけれど、会社にいるとき、電車に乗っているとき、寝る前なんかのふとした瞬間に自分の人生を思わず振り返ってしまうことがあって、そのたびに自分の人生を後悔する。サウンドノベルじゃないけど、今までの人生の中で重要な選択肢があって、実際に選んだ方と違う方を選んでいたら、自分は今頃こんな生活していないんじゃないかって、どうしようもないのに考えてしまう。


何かの拍子にふと、「こんなはずじゃなかった」と思う。前しか見ていなかったはずで、幸せを目指していたはずで、でも気づいたら全然知らない道に迷い込んでいて、何も見えなくなっていて、いつの間にか脱落していた。戻り方がわからない。だからといって立ちどまることもできず、よくわからない道を今もぐるぐるぐるぐるしている。


こんなはずじゃなかった。こんなはずじゃなかったのに、と思いながら生きるのは途方もなく辛い。こんなはずじゃなかった。もっと頑張れれば、もっと頭が良ければ、あるいはもっと頭が悪ければ、もっと広い心を持っていれば、もっと人に優しくできれば、今よりもっともっともっとすぐれた人間だったらこんなことにはならなかったのに、こんなはずじゃなかったのに。


考えてると死にたくなるようなことばかり考えてしまうので、ゴールデンウィークはひきこもって竹内まりやの曲を聴きまくり、ポジティブ思考で自分を塗り固めてやろうと思う。「けんかをやめて」みたいな人生を歩みたかったよ。本当。