社内備品とうなぎパイ

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忘年会とペルソナ

仕事を早く切り上げる術を身につけないまま、私は大人になってしまった。
思えば学生時代からそうだった。グループ課題や部活、テスト勉強、放課後居残ってする文化祭準備、サークル活動…
ノルマを定めて堅実に進めるということをせず、今日できるところまでやるという漠然としたあるようでないラインを設け、遅くまで残ってみんなで力を合わせることこそが至高、とでも言わんばかりに居残っていたあの日々。
学生時代は時間があった。授業は早くても9時ごろ開始だし、放課後は遅くとも16時にはやってくる。
大学の授業は一番遅くても19時には終わっていた。時間が有り余っていた。


私はそのまま大人になり、営業職に就き、同じようなノリで仕事に取組み、結果的に残業過多で上司に呼び出されている。


12月に入り、もうすでに忘年会の予定が6つほど入っているのを確認したときに自分が営業職であることを呪う。
会社に入りたての頃、志望の部署を決めるにあたり「営業職の飲み会は会社のお金で酒が飲めるし、おいしいものも食べられる」という先輩の話を聞き、営業職を志望した。
それは嘘ではなかったが、全てではなく、「営業職の飲み会は会社のお金で酒が飲めるし、おいしいものも食べられるけど、接待大優先」が正しいものだった。
騙された、と最初は思ったが、少し考えればわかることだったので、当時の私の配慮が欠けていたとしか言えない。
というわけで、今年も怒涛の忘年会を乗り越えなくてはならない。


先日は社内の忘年会で、全社を挙げて男装・女装コンテストに取り組むわが社を目の当たりにし、男性社員が着ているウエディングドレスに花飾りを付けながら、ベンチャーなカンパニーは年忘れの方法もベリーベリークレイジーだなと思った。来年も再来年もできれば一生絶対にベンチャー企業のイベント幹事になりたくないと切に願ったが、営業職に就いてしまったが最後、必ず一人一度は幹事役が回ってくるものらしい。回ってくるまでに辞めたい。


忘年会後の2次会であまり話したことのない最近新しく入ってきた中途の営業の方に「なんか目が怖い」「威圧的」「言葉選びがエグい」「ペルソナシリーズが好きなところは自分と一緒」というわけのわからない評価を下され、結果的に仲良くなれそうだったので大変良かった。日常生活の中でペルソナ好きで助かった場面なんて後にも先にもこの場面だけだろうな、とぼんやり思った。

ペルソナ4 ザ・ゴールデン

ペルソナ4 ザ・ゴールデン