社内備品とうなぎパイ

アニメとか漫画とかゲームとか映画とか

前頭葉への衝撃とやさしさに包まれたなら

会社の窓から晴れた空が見えるたび、一体自分は何をしてるんだろうと思う。
人として、生き物として、一日中パソコンの前でキーボードをカチャカチャしたりマウスをいじくってるのは本当に正しい姿なのか。
毎日メールを送っているお得意先の担当者が本当に存在しているという証拠はどこにもない。
実際に存在する晴れた空の下には行かず、データのみ送ってくる存在するのかわからない何者かとのやり取りを優先する毎日…
とうとう気づいてしまった。こんな毎日は、多分正しくない。


まあ要するに、早く帰りたい。弊社の就業時間は午後7時なのですが、私のような下っ端が定時で悠々と上がれる訳がなく、
だいたいだらだらと午後9時くらいまでメール返したり資料作ったりして、なんやかんや午後10時くらいに会社を出る。
そんな遅くに帰るんだからがっつり趣味のこととかができるわけでもなく、読みかけの本読んで10分くらいで飽きて、
やりかけのゲームやって20分くらいで飽きて、風呂入って寝る。起きる。会社行く。メール返す。資料作る。帰る。何かして飽きる。寝る。
平日はその繰り返し。なにこれ。書き出すとさらにつまんねえ。
こんな暮らししてる人間が面白いこと言えるわけないじゃん。何で周りの人は相手してくれるの? ひょっとしてみんなやさしいからかな? そうに違いないよね!
私ってばやさしさに包まれてるから目にうつるすべてのことがメッセージ。
じゃなくて、好意に甘えてるばかりじゃだめだと思う。もっとこう、ちゃんと趣味とか充実させて、なんかこう、あれだよ…あれ…

とにかく早く帰りたいんだよ…


なんてくだらないことを考えていたら、会社の壁のでっぱりで頭を強打した。
目の前がちかちかし、上半身に鈍い衝撃が走る…足元がふらついたけど「みんなが心配しちゃう!」と思い踏ん張った後周りを見回したら誰も私のこと見てなかった。
見ろよ。私のこと。ちょっとくらい心配しろよ。